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学会内委員会

国際交流委員会企画テーマセッション “Transnationalism in Context of Crises” 国内登壇者(JSS Travel Award)募集のご案内(5月31日締切)

第96回日本社会学会大会(於:立正大学品川キャンパス)では、国際交流委員会企画テーマセッションへの国内からの登壇者を募集しております。
詳細は下記をご覧ください。
募集が一般研究報告申し込み(6月20日締切)よりも早く5月31日締切、一般研究報告申込システムではなく、別途下記リンクから申し込む必要がありますので、ご注意ください。
https://jss-sociology.org/news/jimukyoku/board/20230327jss-ta-2023/

 

セッション趣旨:
国際交流委員会は、Travel Grant 事業これまでの積み重ねの上に、その発展を図るために昨年これを Travel Award 事業に改称した。今年度も国外選抜者 3 名と国内選抜者 2 名からなる 5 名から構成される英語セッションを 2 つ設置し、下記の様な趣旨で合計 10 名の発表者を募集する。それぞれの賞金は次のとおり。

• 国外選抜者(計 6 名):10 万円
• 国内選抜者(計 4 名):2万円(昨年度より増額)

過去 30 年にわたって、社会学の領域で越境的な視点から多様な分析が提起されてきた。その対象は、国境を越える多方向的人間の移動、人・情報・資金・物財の移動によるトランスローカルなコミュニティの結合、社会運動やその組織の国境を越えた相互結合、さらには国家の領域を超えて維持されるエスニック / ナショナルな意識といったものが含まれる。これらの研究の多くは、加速度化する国境超える様々な流れに対して批判的なスタンスを持ちつつも、どこかで越境的な流れが拡大し続けることを自明の前提としてきた。
しかし、21 世紀に入り、われわれは様々な危機がトランスナショナリズムの構造的文脈を大きく転換するのを目撃してきた。それには、テロ攻撃、グローバル金融危機、自然・人工的な大規模災害(台風、地震や津波、火山噴火、そして原発事故)、パンデミック、そして本格的な国家間の戦争といったものが含まれる。これらの危機は、人間の越境的な移動に大きな影響を与えてきた。特に COVID-19 の場合には、1年半にわたり人々の国境を越えてのグローバルな強制された移動不能状態をもたらした。これらの危機はトランスナショナルな活動や意識を崩壊させるのではなく、その具体的な形態やパターンを転換してきたといえる。
このような背景のもとに、日本社会学会・国際交流委員会は単にトランスナショナルな社会過程を提示するだけではなく、これらの危機が越境的な過程の構造化に与える影響を分析する報告を募集する。このセッションでは、トランスナショナルな移民のみならず、越境的なネットワークや組織(企業、NGOs, 社会運動、宗教団体など)、あるいは越境的な意識が多様な危機の影響をどのように受けたのかを分析する研究を歓迎する。
この海外・国内招聘者からなるセッションで、より活発な国際的な交流を促進することを目指している。応募条件と方法は下記のリンクからご確認いただきたい。
https://jss-sociology.org/news/jimukyoku/board/20230327jss-ta-2023/

国際的な活躍を目指している若手研究者の奮っての参加を呼び掛けるとともに、海外や国内の周囲のそのような研究者に応募を促していただきたい。
※使用言語:英語、〆切:5 月 31 日