第97回日本社会学会大会(於:京都産業大学)では、国際交流委員会企画テーマセッションへの国内からの登壇者を募集しております。詳細は下記をご覧ください。
一般研究報告申込システムではなく、別途下記リンクから申し込む必要がありますので、ご注意ください。
https://jss-sociology.org/news/jimukyoku/board/20240405jss-travel-award-2024-decentering- global-sociology-deadline-june-20-2024-2359-tokyo-gmt900/
セッション趣旨:
国際交流委員会は、Travel Grant 事業これまでの積み重ねの上に、その発展を図るために一昨年これをTravel Award事業に改称した。今年度も当事業を引き継ぎ、国外選抜者3名と国内選抜者2名からなる5名から構成される英語セッションを2つ設置し、下記の様な趣旨で合計10名の発表者を募集する。それぞれの賞金は次のとおり。
テーマ:「グローバル社会学を脱中心化する」
1990 年代以降、グローバリゼーションは、カネ、モノ、ヒト、情報の流動性を拡大・加速させただけでなく、社会学や他分野の研究者、そして世界各地の人々の間に、知の出会いと交流をもたらしてきた。こうした経験は、過去数十年にわたって、社会学的知識と認識論の西洋中心主義を批判的に検討し、他者のレンズを通して社会学 を真にグローバルなものに再構成しようとするさまざまな努力につながってきた。
世界的なパンデミック、気候危機、戦争、権威主義や排外主義の台頭といった近年顕になっている危機は、さまざまな不平等や不公正、亀裂を改めて明るみに出し、グローバル社会学の視点をますます重要なものにしている。その一方で、気候危機に対する社会運動など、こうした危機に対処するための多様な実践や考え方も世界各地で生まれている。
東アジアは、グローバル社会学の視点が特に関連する地域の一つである。この地域の研究者たちは、地域内外の対話を通じて「ポスト西洋社会学」を探求してきた。東アジアにとって、「西洋」は憧憬と拒絶の対象であり、同時に地域内でも分断、対立、植民地支配が続いてきた。東アジア社会においては、西洋の影響下で独自の近代性 を追求すると同時に、西洋の覇権主義に挑戦する試みもあり、それらはときに新たな支配へと転化しながらも「普遍的なもの」の再考を提案してきた。
こうしたなか、創立100周年を迎える日本社会学会の今年の年次大会では、グローバル社会学を提唱してきた国際社会学会(ISA)のジェフリー・プレイヤーズ会長をお招きする。この機会が、グローバル社会学の再発明に貢献することに関心をもつ多様な研究者たちとの対話の場となることを期待し、「グローバル社会学を脱中心化 する(Decentering Global Sociology)」をテーマとするセッションを開催する。社会学の諸分野においてこのテーマに関連する具体的課題に取り組む研究だけでなく、理論的・認識論的な分析にもとづく報告も歓迎する。
この海外・国内招聘者からなるセッションで、より活発な国際交流を促進することを目指している。応募条件と方法は下記のリンクからご確認いただきたい。 https://jss-sociology.org/news/jimukyoku/board/20240405jss-travel-award-2024-decentering- global-sociology-deadline-june-20-2024-2359-tokyo-gmt900/
(※募集は、一般研究報告申込システムではなく、別途上記リンクから申し込む必要がありますので、ご注意ください。)
国際的な活躍を目指している若手研究者にふるって参加を呼びかけるとともに、海外や国内の周囲の研究者に応募を促していただければ幸いである。
※使用言語:英語、〆切:2024年6月20日