日本社会学会 会員各位
第98回日本社会学会大会(於:一橋大学)では、国際交流委員会企画テーマセッションへの国内からの登壇者を募集しております。
詳細は下記をご覧ください。
募集は、一般研究報告申込システムではなく、別途下記リンクから申し込む必要がありますので、ご注意ください。(締め切りは2025年6月20日です)。
https://jss-sociology.org/en/news/jss-travel-award-2025-crises-and-beyond-diversity-equality-and-intersectionality-deadline-june-20-2025/
セッション趣旨:
国際交流委員会は、Travel Grant 事業のこれまでの積み重ねの上に、その発展を図るために2023年からはTravel Award 事業と改称の上、運営してきました。今年度も当事業を引き継ぎ、国外選抜者 6 名と国内選抜者 4 名、合計 10 名の発表者を募集し、英語でのセッション報告を行います。それぞれの賞金は次のとおりです。
・国外選抜者(計 6 名):12万円
・国内選抜者(計 4 名):2万円
テーマ:「危機の時代を越えて:多様性・平等・インターセクショナリティ」
今日の世界は、気候変動、戦争、権威主義や排外主義の台頭、パンデミックといった複数の危機に直面し、それがまた、個人と社会に不確実性の高まり、不平等の深化、そして分断の拡大をもたらしている。これらの危機には、直近の対応を要するものがある一方、時間をかけて持続的な影響をもたらすものもあるだろう。
しかしこうした課題があるなかで、多様な実践やアイデア、これらの危機に対処し正義を求める声もまた、世界中の、差異が交差する様々な立場から生み出されている。だが、このような実践や主張は、反DEI運動や「ポリコレ疲れ」など、強い「バックラッシュ」に直面していることも確かである。
こうした現在進行形の危機と、それをめぐる争いや交渉のあり方は、私たちに、近代を支える——社会学もまた長く前提としてきたかもしれない——諸価値や理念を批判的に検討するよう迫っている。
この背景を踏まえ、2025年の日本社会学会大会では「危機の時代を越えて:多様性・平等・インターセクショナリティ」と題したセッションを開催する。本セッションでは、このテーマに関係する具体的なイシューを多様な社会学的観点や方法から探求する研究のみならず、危機とそれに対する一連の反応がいかに構造化されるのかを分析する報告も募集する。
なお本大会では、国際社会学会副会長で交差性、移民、人権にかんする著名な研究者であるバンダナ・プルカヤスタ氏をお招きし、「動揺する世界における移住と移民」というタイトルで講演をいただく予定である。本セッションのテーマとも関係が深い講演になることが予想され、多くの方にご参加いただければ幸いである。
海外・国内招聘者からなる本セッションを通じて、より活発な国際交流を促進することを目指しています。国際的な活躍を目指す初期キャリア研究者の方は積極的に応募を検討していただければ幸いです。使用言語は英語、締め切りは2025年6月20日です。その他、募集要項と応募方法の詳細は下記のリンクからご覧ください。
https://jss-sociology.org/en/news/jss-travel-award-2025-crises-and-beyond-diversity-equality-and-intersectionality-deadline-june-20-2025/
また海外や国内の周囲の研究者に周知していただければ幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。