Covid-19の世界的な流行(パンデミック)は、私たちの日常を大きく変化させ、その日常を支えていた様々な矛盾や構造的不平等を浮き彫りにした。パンデミックの影響は誰にでも等しいものではなく、すでに脆弱な立場に置かれた人々により重くのしかかっている。パンデミックによって明らかになった構造的不平等や脆弱性に取り組むことなく、経済活動の再開に重きが置かれた回復は構造的不平等や脆弱性をさらに深化させることになりかねない。パンデミックにより突きつけられた未曾有の課題を我々はどのように受け止めてどのように向き合っていくべきか。エッセンシャルワーカーの位置づけ、ケア及び社会的再生産、ジェンダージャスティスといったフェミニズムが提示してきた知見を生かした社会・政治経済の再構築に向けての議論が今なお必要であろう。
2021年7月末発行予定の『ジェンダー研究』24号特集では、こうした問題意識に取り組む「研究論文」(査読有)、「研究ノート・現場報告(事例報告)・資料紹介」を公募します。
社会科学、人文科学、自然科学、情報科学、医学など、あらゆる分野からの投稿を歓迎いたします。奮ってご応募ください。
・特集テーマ「パンデミックとジェンダー」
・応募方法:氏名、所属、題目、要旨、応募カテゴリー(①「研究論文」②「研究ノート・現場報告(事例報告)・資料紹介」)を記載し、ワードファイルにて提出(書式自由)
・要旨字数:和文の場合1,000字以内、英文の場合500 words以内
・要旨締切:2020年10月30日(金)
・要旨送付先:jgs-edit@cc.ocha.ac.jp (ファイルをメール添付にて送付)
・問合せ先:jjgsocha@gmail.com(平野・お茶の水女子大学ジェンダー研究所)
*要旨は、編集委員会で審査します。審査を通過した執筆者に1月中旬までに論文本文を投稿いただきます。
*原稿種別や過去の『ジェンダー研究』掲載論文など詳細は、お茶の水女子大学ジェンダー研究所ホームページよりご確認ください。
*『ジェンダー研究』は先端的ジェンダー研究のオリジナルな論文を掲載する日本の代表的な学術雑誌です。