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イベント情報

第8回会話分析初級セミナーのご案内

第8回会話分析初級セミナーのご案内

 

下の要領で、第8回会話分析初級セミナーを開催したいと思います

このセミナーは、会話分析を自身の研究の中心的な方法として採用しようと

しながらも、これまで体系的な会話分析の訓練を受けたことのない方々を

対象としております。ご興味のある方はふるってご応募ください。また、

この案内を関心のありそうな方に転送してください(ただし、メーリングリスト

への転送はご遠慮ください)。

 

日時: 2017年8月29日(火)~8月31日(木)10:30~17:30(予定)

 

(最終日には、終了後、懇親会を予定しています)

場所: 関西学院大学梅田キャンパス

http://www.kwansei.ac.jp/kg_hub/

 

テーマ: 会話における修復組織を中心に

参加費: 無料

講師: 串田秀也(大阪教育大学)・森本郁代(関西学院大学)・川島理恵(関西外国語大学)・平本 毅(京都大学)・林 誠(名古屋大学)

 

【セミナーの目的】このセミナーの目的は、Harvey Sacks, Emanuel A. Schegloff,

Gail Jeffersonらによって開発された「会話分析(Conversation Analysis)」の

方法論に基づくデータ分析の基礎的スキルを養成することです。対象として

想定されているのは、「(上の狭義の)会話分析を自分の研究の主たる方法

として用いたいと思い、自分なりにデータを分析してみたが、分析をどう進めたら/深め

たらよいのかが今ひとつよく分からない」という方々です。つまり、たんに

会話分析に関して知識を得たいという関心ではなく、自身の研究のために

そのスキルを身につけたいという方たちです。

 

(注1)「初級」ということの意味は、あくまでも上の狭義の「会話分析」の

初級者(会話分析の勉強を進めつつも、データ分析の体系的訓練をまだ受けて

いない方)という意味で、研究一般の初心者という意味ではございません。

 

他方で、セミナーの内容は、『会話分析基本論集』(http://www.amazon.co.jp/dp/4790715019/

の2論文を読まれていることを前提として企画いたします。

 

(注2)学部の学生のみなさんの応募も歓迎いたしますが、私たちの

基本的な目的は、研究者の育成にあります。そのような志向をお持ちの

方を優先させていただくことになりますので、ご了承ください。

 

【セミナーのテーマ】今回は、第2回、第4回、および第6回のテーマだった

 

「修復組織」を中心として、会話の相互行為的組織についてについて考えたいと思います。
(注)今回のテーマは、第2回、第4回、および第6回と基本的に同じです。
が、内容も若干異なることが予想されますので、第2回、第4回、
もしくは第6回に参加された方のご応募も歓迎いたします。
ただし、他の条件が同じ場合、この両セミナーを受講されていない方を優先させていただくかもしれません。
その点、ご了承ください。

 

【募集人数】会話分析のセミナーは少人数で行わないと十分な効果が期待

できないので、参加者数は15名程度としたいと思います。もしも応募者が

この人数を上回ったときには、セミナーの目的への適合性に照らして選抜を

行なわせていただきます。したがって、残念ながらご希望に添えない場合も

ありうること、あらかじめご了解ください。

 

【事前課題】参加者には、2つの事前課題が課されます(全体で5000字ほど

のレポートを提出いただくことになります)。ひとつは、自由にデータを分析

していただく課題で、もうひとつは、日英語の文献を読んで、それを踏まえて

データを分析するという課題です。これらを指定の期日(8月17日ごろの予定)

までに提出することが参加の要件となります。事前課題に取り組んでいただく

時間は、1か月ほどになります。

 

【セミナーの運営】セミナーは、データ分析を中心としたセッションによって

構成されます。セミナーの初日と2日目は、復習課題が課されます。限定された

日程での集中的なセミナーになりますので、全日程への出席を、参加条件と

させていただきます。

 

【問い合わせ】ご質問は、下の林の連絡先にお送りください。

 

【参加申込】参加を希望する方は、7月2日(日)までに以下の情報を添えて、

1500字~3000字程度で、林 誠(mkthayashi0418@gmail.comまでお知らせください。
7月17日頃までに参加者を確定して、ご連絡します。

 

1) 氏名・所属・メールアドレス

2) 研究主題・研究領域(次の項目を必ず含めてください)

・どのような現象にとくに注目しているか。

・どのようなデータを扱っているか(いつどこで誰が収集したか、どの

  ぐらいの量のものか、も含めてください)。

3) これまでに会話分析について(授業・独学含めて)どのような学習をしてきた

 か(これまで読まれた会話分析の主要文献名をリストアップする形でお教えください)。

4) 自分なりにデータを分析してみて、どういう点に困難を感じているか。

 セミナーで学んだことをどのように生かしていきたいか。

5) 全日程出席可能であることも、ご確認ください。

 

(注1)これまで、ご応募いただいた方のほぼ半数を、残念ながらお断りさせて

いただいております。どこかで線引きをせざるをえず、ほんとうに残念ながら

お断りさせていただいた方も、少なからずいらっしゃいました。これまで、

選考にもれた方も、ぜひ積極的にご応募ください。また、本格的に会話分析

に着手していなくても、これから積極的に取り組みたいという方のご応募も

歓迎いたします。ただし、応募多数の場合は、すでにデータ(とりわけご自身で収集したデータ)
の分析に取り組まれている方のほうを優先させていただきますので、その点もご了承ください。 

(注2)とくに2)について、一定程度詳細な論述を期待しております。

すでに研究を存知あげている方が応募される場合も、すべての応募者に対する

公平性を期すため、どのような論述を実際にいただくかを、厳正に拝見させて

いただく所存です。

多くの方からのご応募をお待ちしております。

 

串田秀也・森本郁代・川島理恵・平本 毅・林 誠