【詳細情報】https://www.academyhills.com/seminar/detail/20201112.html
【 日 時 】 2020年11月12日(木) 20:00-22:00
【 会 場 】 オンライン開催
【 参加費 】 無料/事前申し込み必要
【 主 催 】 森ビルアカデミーヒルズ
【 共 催 】 科学技術振興機構社会技術研究開発センター「人と情報のエコシステム」研究開発領域
お申し込みはこちらから→https://eventregist.com/e/academyhills201112
人類は自ら生み出した自然の猛威、暴走する機械とどう共存するのか?
新型コロナウィルスの蔓延、気候変動により激甚化する自然災害、ネット空間での過度な誹謗中傷が巻き起こる炎上など、 科学技術の進展は人間が制御できないものを拡大し、それらに私たちは翻弄されているのではないだろうか?そして今後さらなる開発が期待される人工知能が、社会の隅々にまで浸透したとき、単なる「技術」以上の存在として付き合う対象になるかもしれない。 これまで制御できると思われた自然環境や動植物、そして機械のような人工物にさえ、いま私たち人類は新たな共存関係を模索するべきではないだろうか?
新しい野生・・自然・人工物への感性を研ぎ澄ます
今回、アーティスト・菅野創氏による、ホタルなど群生する生物に見られる「同期現象」から着想した群ロボットのインスタレーション作品《Lasermice》の紹介をきっかけに、新しい「生命」=「別の種」への感性について、哲学、人工生命、動物性愛の切り口から議論する。いかに新しい生命と共存していくか、人格(パーソン)概念の研究を専門とする日本哲学会会長・一ノ瀬正樹氏、日本における人工生命の第一人者・池上高志氏、第17回開高健ノンフィクション賞を受賞し「動物との性愛」をテーマにした『聖なるズー』の著者・濱野ちひろ氏、科学技術社会論が専門の佐倉統氏らを迎え、科学技術により生み出された人工物、そして猛威を奮う自然への感性を考える。
【登壇者】
スピーカー:菅野創(アーティスト)
スピーカー:池上高志(人工生命開発者/東京大学大学院総合文化研究科・広域科学システム系・教授、理学博士)
スピーカー:濱野ちひろ(京都大学大学院・文化人類学、「聖なるズー」著者)
スピーカー:一ノ瀬正樹(哲学者/武蔵野大学教授、日本哲学会会長)
コメンテーター:佐倉統(東京大学大学院 情報学環 教授)
ファシリテーター:塚田有那(編集者・キュレーター)
シリーズ「混沌(カオス)を生きる」
パンデミック、頻発する自然災害の猛威は、人類のこれまでの生存領域を脅かしつつある。科学技術を発展させることで物質的な豊かさを追求してきた人類は、いま自然界から猛烈なフィードバックを受けている。人工知能(AI)の登場により、道具であったはずの科学・技術は、我々の個人情報を知りつくした新たな他者になるかもしれない。デジタル監視社会が浸透するリスクに対して、いかに対処すべきか?いま、近代以降に築いてきた科学技術に対する価値観はもちろん、生命や自然に対する価値観を根源から見直す時が来ている。多様な生命体と共生するための対話力とリーダーシップが求められているのではないだろうか。本企画では、ライフスタイル、社会規範/法制度、都市などについて、科学・人文思想・文化といった多様な分野の識者、そして新しい技術開発に取組むテック系起業家との議論を通じて、人類のありうべき姿、そして社会を再設計する。
*第1回「混沌(カオス)を生きる」イベント情報はこちらから→https://www.jst.go.jp/ristex/hite/topics/444.html