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イベント情報

ふぇみ・ゼミ「アクティビストのための調査入門講座 フェミニスト視点で社会を変える知を創る(全8回)」

■概要

差別を止めたいですか? 社会を変えたいでしょうか?
それならば、まず、社会の姿を明らかにしなければなりません。
国境なき記者団が発表する報道の自由ランキングで、日本は2010年には11位という高い評価を得ていましたが、現在は67位。「顕著な問題」があるレベルだと指摘されています。
誰が賛成しているのかわからないオリンピックが強行され、国家統計に関する不正が横行し、Covid-19についての統計情報が極めて曖昧な形でしか発表されない……ならば、自分で問題を明らかにするしかないのです。
そして、フェミニストにとって、差別を解消したいと願う人たちにとって、調査は重要です。差別を煽る人たちは、しばしば故意に、あるいは誤認によって誤った情報を流します。それに惑わされず、誤りの証拠と正しい情報を見つけ、情報の意味を分析し、効果的に社会に伝えなければ差別を止めることはできません。
記事を書くこと、運動の方針を決めること、他者に働きかけること……全ての基礎になるのは情報です。
本講座では、スタンダードなインタビュー、アンケートから最新のインターネット調査まで、社会を変える知を手に入れる方法を、ダイジェストで学びます。

お申込み・詳細はコチラ
https://chousa.peatix.com/view

※お申込み締切は、3月26日(土)午前9:30。
お申込み時点で終了した回は動画視聴いただけます。

■各回テーマ(回によって時間が異なります)

  1. 10月30日(土)19:30ー21:30 スタート

 「何を調べたいのか、何のために調べたいのか?を聞く」

 

  1. 11月27日(土)19:30ー21:30 

 飯野由里子「アンケート調査の方法」

 

  1. 12月18日(土)10:30ー12:30 

 河庚希「インタビューの方法」

 

  1. 1月29日 (土)19:30ー21:30 

 熱田敬子「アクションリサーチのためのフィールドワーク」

 

  1. 2月12日(土)10:30ー12:30 

 梁・永山聡子「公文書調査の方法と課題」

 

  1. 2月26日(土)10:30ー12:30  

 板倉由実・さくら国際法律事務所(弁護士)

 「情報社会における差別とバックラッシュー法律でできることー情報公開請求の豆知識」

 

  1. 3月12日(土)15:00ー17:00 

 鍾剣華・香港民意研究所 「変転する香港での民意調査」

 

  1. 3月26日(土)10:30ー12:30

まとめ

 

■講師プロフィール

熱田敬子(あつた けいこ)

東京下町育ち。フェミニスト、アクティヴィスト。ゆる・ふぇみカフェ運営委員、北京語翻訳通訳、ジェンダーや社会学の大学講師もやっています。研究テーマは人工妊娠中絶の体験談の聞き取り、日本軍戦時性暴力支援運動など。フェミとの遭遇以前から心に決めていたのは、結婚制度の中には絶対に入らないことでした。そう決めたところから見えた風景と、出会った人たちが私の人生の宝物です。

論文:「「お母さん」支援としての中絶ケアの問題性——人工妊娠中絶の医療・看護の患者経験から—— 」(保健医療社会学論集 28(1), 34-43, 2017)、「雨傘運動の性/別問題 : 民主化運動を揺るがすジェンダーの亀裂 」(ジェンダー研究21 = Gender studies 21 : 早稲田大学ジェンダー研究所紀要 5, 45-61, 2015)等

 

飯野由里子(いいの ゆりこ)

研究センター勤務。多様性と社会正義に関する教育コンテンツの開発・実施に従事する傍ら、フェミニズム理論、障害理論、クィア理論を行ったり来たり、くっつけたり混ぜ合わせたりする研究をしています。『レズビアンである〈わたしたち〉のストーリー』(生活書院 2008年 単著)の他、『合理的配慮ーー対話を開く、対話が拓く』(有斐閣 2016年 共著)や『クィア・スタディーズをひらく 1−−アイデンティティ、コミュニティ、スペース』(晃洋書房 2019年 共編)を出版している。

 

河庚希(は きょんひ)

京都府生まれ。サンフランシスコ湾岸地域を拠点とする在日コリアン団体「エクリプス・ライジング」共同設立者、「日本多文化救済基金」共同設立者、「一般社団法人 希望のたね基金(キボタネ)」運営委員。専門はエスニック・スタディーズ。研究テーマは日米の帝国主義とその交差性、共犯性、そして環太平洋の有色人種の運動。近著 “Of Transgression: Zainichi Korean Immigrants’ Search for Home(s) and Belonging.” Japanese American Millennials: Identity, Community, and Culture. eds. Michael Omi, Jeffrey T. Yamashita, and Dana Y. Nakano. (Temple University Press, 2019)、“Cultural Politics of Transgressive Living: Socialism meets Neoliberalism in pro-North Korean Schools in Japan” Social Identities: Journal for the Study of Race, Nation and Culture. Vol. 24, 2 (2018): 189-205など。

 

梁聡子/永山聡子(やん ちょんじゃ/ながやま さとこ)

非常勤講師、アジア女性資料センター理事、一般社団法人希望のたね基金(キボタネ)運営委員、在日本朝鮮人人権協会性差別撤廃部会委員、東京生まれの在日朝鮮人3世。専門は社会学。植民地支配・被支配経験のフェミニズム、グローバルフェミニズムと社会運動に関心がある。

論文:「『慰安婦』問題と関わることーできることを見つける旅」『戦争責任研究』(2017)「『他者化』しない姿を模索する ―日本軍「慰安婦」問題解決運動と吉見裁判―」 「歴史評論」 (2018)など

書籍:『社会学理論のプラクティス』くんぷる(2017 共著)、『ガールズメディアスタディーズ』(北樹出版 2021  共著)、『差別はたいてい悪意のない人がするー見えない排除に気づくための10章』(大月書店 2021 編集協力)、「右傾化・女性蔑視・差別の日本の「おじさん」政治」(くんぷる 2021 著者・編者)

研究情報 :https://researchmap.jp/HSRN

聡子の部屋:https://www.satokonoheya.com/

 

板倉由実・さくら国際法律事務所

日弁連両性の平等委員会委員、東京弁護士会外国人権利委員会委員。労働、家事、⼊管事件を中心に、セクシュアル・ハラスメントや性暴⼒事件、ドメスティックバイオレンスの被害者⽀援も英語、⽇本語で対応している。

 

香港民意研究所

香港民意研究所(以下、研究所)は2019年2月19日、有限会社として登記し、同年5月4日から運営を開始した。研究所の前身は香港大学民意研究プロジェクト(以下、港大民研)である。香港大学社会科学部を離れた後、市民社会の良心的企業としての立場を堅持し、シカゴ大学ナショナル・オピニオン・リサーチセンター、コーネル大学ローパー世論調査センター、ケンブリッジ大学のYouGov-ケンブリッジセンター、ハーバード大学のケネディ・スクール及びその旗下の団体など、著名な海外の民意調査団体に倣う。

 

港大民研は鐘庭耀博士によって、1991年に、香港で初めて大学内に設置された民意研究機構である。港大民研は当初、香港大学社会科学院社会科学研究センターの指揮下にあったが、2000年5月に香港大学ジャーナリズム・メディア研究センターに移り、2002年1月にふたたび香港大学社会科学院に戻った。そして最終的に、2019年5月に香港大学を離れ、独立した研究機構―香港民意研究所となった。研究所は、民意研究、市場調査、政策研究、電子投票、全市民投票、社会参加、パネル・リサーチ、選挙研究、討議研究、諮問研究、データアーカイブ、地域ネットワーク、国際協力など多岐にわたる研究分野に参入し続けている。港大民研は信頼と質を座右の銘としてきた。研究所もこの精神を受け継いでいる。

 

研究グループは1991年6月に香港大学民意研究プロジェクト(港大民研)として立ちあがり、現在は香港民意研究所の香港民意研究プロジェクト(香港民研)と名前を変えたが、様々な個人とパブリックセクターに対して高品質の調査を提供しつづけてきたことはからない。私たちは学術界、メディア界、政策決定者と一般市民のために、参考にするべき、様々な範囲のパブリック・オピニオンのデータ収集と分析を行う。現在までに、私たちは2000以上の独立した調査及び、その他の形の調査を行ってきた。こうした研究の大部分は外部資金によって賄われている。私たちのプロジェクトパートナーは、研究者(香港、中国、海外の)、政府部門、パブリック・サービスセクター、民間組織、専門家グループ、政治団体、先進的ビジネスグループ、中小企業、香港及び海外のメディアなどである。

 

鍾剣華(博士)

香港民意研究所の副最高経営責任者。2020年1月まで香港理工大学応用社会学科の助教、2009年から2020年まで香港理工大学社会政策研究センターのチーフ・プロデューサーを務めた。社会政策とパブリックマネジメントの専門家として、熟練の教育者である。自らの専門領域を生かした社会活動でも活躍し、チャリティ団体や公共団体の理事や委員、多くの革新的なソーシャル・サービスプロジェクトの顧問などを積極的に引き受けている。定年退職後、香港民意研究所に参加。現在、カリタス高等教育研究所湯羅鳳賢社会科学院(Felizberta Lo Padilla Tong School of Social Sciences)客員副教授。

 

■講座形式

全面オンライン

 

■受講ルール

・ZOOM参加の際、表示名は必ずお申し込みいただいたお名前でご参加ください。本人確認できない場合、入室許可ができませんのでご協力をお願いいたします。

・原則としてZOOMでの顔出しをお願いいたします。

・資料配布や後日配信の無断転載は厳禁です。

 

※単発でのお申し込みはできません。全ての講座がつながっており、全て受講することに意味があるからです。

※お申し込みの締め切りは3月26日(土)午前9:30です。(ただし終了回はすべて動画になります)

※お申し込みの際にリアルタイム参加と録画視聴のみをお選びいただけます。尚、リアルタイム参加の方にも録画は提供いたします

後から配信の期限は最終回の配信ご案内後2週間です。

※講座開始後(10月30日以降)に申し込まれた方については、その時点で終了している講座の後から配信をお送りします。

※講座の中でグループディスカッション等があった場合、その部分は後から配信には含まれません。ご了承ください。

※本講座はふぇみ・ゼミパスポートの対象外です。

 

主催 ふぇみ・ゼミ~ジェンダーと多様性をつなぐフェミニズム自主ゼミナール

メール femizemi2017@gmail.com

ホームページ https://femizemi.org/

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