X
MENU
イベント情報

関西学院大学社会心理学研究センター 第12回KG-RCSP合同ゼミのお知らせ(3月4日)

KG-RCSP合同ゼミは,異なる大学・学部の複数のゼミが集い,メンバーの研究発表と外部ゲストの講演を交えた「多様性と類似性の相乗効果」の場です.
毎回,ゼミメンバーの発表に加えて,興味深い研究をしておられる 「今,この人の話を是非聴きたい+学生たちに聴かせたい」と思える研究者をお招きして講演もしていただいています.

第12回目となる今回は,学生6名が自身の研究成果や研究計画を発表するとともに,齋藤僚介氏(大阪大学大学院人間科学研究科・日本学術振興会特別研究員)をお招きして行います.

【日時】2022年3月4日(金) 13:30-18:30
【場所】オンライン(Zoom)での開催

参加に際しては,以下のURLから事前登録をお願いします.アクセス要領が書かれた返信メールが届きます.
ご不明な点は稲増一憲(k-inamasu@kwansei.ac.jp)にお問い合わせください.

https://us06web.zoom.us/meeting/register/tZcqdeGuqzkiEtYIKIaecFMU-9CLUgMwPbca

登録完了後,「第12回KG-RCSP合同ゼミ確認」というタイトルで確認メールが届きます.

第1部:ゼミメンバーによる発表
13:30-14:00 井上 心太(関西学院大学社会学部B4)
認知課題を用いた親密さ測定法の提案
14:00-14:30 中川令美(関西学院大学文学部B4(同大学院文学研究科進学予定)
視覚統計学習における事象間の共通性の役割
14:30-15:00 田島 綾乃(関西学院大学大学院社会学研究科M2)
オタクの自己開示の状況と自己呈示方略の検討
15:10-15:40 岡田 葦生(京都大学大学院法学研究科D2)
政治忌避意識の心理的構造
15:40-16:10 西辻 好花(神戸女学院大学人間科学部B4(大阪大学大学院人間科学研究科進学予定))
不公正世界信念と公正世界信念
16:10-16:40 李 葎理(追手門学院大学心理学部B4(大阪大学大学院人間科学研究科進学予定))
相対的剥奪と非就業状態の原因帰属との関連-公正世界信念の調整効果の検討-

第2部:招待講演
17:00-18:30 齋藤僚介 先生(大阪大学大学院人間科学研究科・日本学術振興会特別研究員)
ナショナリズムをめぐる社会問題の実証研究

近年、排外主義的社会運動やインターネット上での差別的書き込み等が社会問題となっている。この問題に対して、とりわけ注目されてきたのがナショナリズムである。一方で、近年のナショナリズムに関する先行研究によれば、ナショナリズムは多様な類型として捉える必要があるとされる。
そこで、本研究では、個人の意識としてのナショナリズムの類型と社会的文脈に着目して彼らのナショナリズムを伴う差別的行為の生成メカニズムを明らかにすることを試みた。本研究では、従来の社会運動論をミクロマクロリンクとミクロな理論としての合理的選択理論のもとで再構成した、K. Opp(2009)の社会運動の理論に依拠する。
理論的な検討、および社会調査データの計量的な分析の結果、デマゴーグが受容されやすい2つの社会的条件のうち一方が成り立っている社会状況で、ネーションに全面的にアイデンティフィケーションするナショナリズムの持ち主に、権利問題がフレーミングされた場合に、そのうち正義感がある人々が排外主義的集合行為に参加しやすいことがわかった。

詳細はこちらから: http://www.kg-rcsp.com/jointseminar12th/