司会者: 山田哲也(一橋大学)
教室番号: サギタリウス館 S201
1 | 共生社会をめぐる問題系の確認と展開(1):社会的凝集性の再検討(1)――論点提示 | 早稲田大学 | 岡本 | 智周 |
2 | 共生社会をめぐる問題系の確認と展開(1):社会的凝集性の再検討(2)――社会的凝集性の概念 | 早稲田大学大学院 | 秋葉 | 亮 |
3 | 共生社会をめぐる問題系の確認と展開(1):社会的凝集性の再検討(3)――「多文化共生」をめぐる理解 | 早稲田大学大学院 | 永島 | 郁哉 |
4 | 共生社会をめぐる問題系の確認と展開(1):社会的凝集性の再検討(4)――「共生」の英語訳 | 大阪大学 | 坂口 | 真康 |
5 | 共生社会をめぐる問題系の確認と展開(1):社会的凝集性の再検討(5)――道徳教育としての初期社会科 | 高千穂大学 | 三津田 | 悠 |
6 | 共生社会をめぐる問題系の確認と展開(1):社会的凝集性の再検討(6)――新制高校の理念の変容 | 早稲田大学大学院 | 池本 | 紗良 |
7 | 共生社会をめぐる問題系の確認と展開(1):社会的凝集性の再検討(7)――「精神病理学」の衰微と日本社会 | ○早稲田大学 | 酒井 | 宏明 |
竹中 | 均 |
司会者: 末盛慶(日本福祉大学)
教室番号: サギタリウス館 S202
1 | 学習時間に影響する努力有効感の家族構造格差——ひとり親家族とふたり親家族の比較 | 三重大学大学院 | 小西 | 凌 |
2 | 成長曲線モデルによる家事分担の軌跡の推定 | ○佛教大学 | 柳下 | 実 |
不破 | 麻紀子 | |||
3 | 無償労働からみる高齢期の生活時間におけるジェンダー不平等 | 東京大学 | 金 | 兌恩 |
4 | 現代日本における父親の育児行為とジェンダー意識についての一考察——世代による違いに注目して | 大阪公立大学 | 巽 | 真理子 |
5 | シングルマザーに対する「就労による自立」政策における子育ての社会化の位置付け——積極的選択としてのシングルマザーを想定する社会に向けて | 立命館大学大学院 | 湯谷 | 菜王子 |
6 | 日本における「夫の転勤」が妻の育児孤独感、希望子供数に与える影響——因果媒介分析の4分解法による分析 | 京都産業大学 | 藤野 | 敦子 |
司会者: 黒川すみれ(福岡県立大学)
教室番号: サギタリウス館 S203
1 | 交流はあるが援助はしない?——「中高年期の家族生活についての全国調査(NFRJ-S23)」の分析(1) | 立命館大学 | 筒井 | 淳也 |
2 | 退職年齢の希望と想定に違いはあるのか?——「中高年期の家族生活についての全国調査(NFRJ-S23)」の分析(2) | 成蹊大学 | 渡邉 | 大輔 |
3 | 成人子との関係良好性はどのように決まるのか?——「中高年期の家族生活についての全国調査(NFRJ-S23)」の分析(3) | 立教大学 | 李 | 雯雯 |
4 | 介護によって居住地の移動はどのように発生しているか?——「中高年期の家族生活についての全国調査(NFRJ-S23)」の分析(4) | 東日本国際大学 | 西野 | 勇人 |
5 | 「長寿願望」があるのはどのような人か?——「中高年期の家族生活についての全国調査(NFRJ-S23)」の分析(5) | ○明治学院大学 | 田中 | 慶子 |
安元 | 佐織 | |||
6 | 世代間居住関係の測定とその効果 | 神戸学院大学 | 松川 | 尚子 |
司会者: 鈴木伸生(岩手県立大学)
教室番号: サギタリウス館 S204
1 | 多様化する地域社会の存続に関する研究(1)コミュニティ・キャピタル概念を用いた分析と考察 | 岩手県立大学 | 吉野 | 英岐 |
2 | 多様化する地域社会の存続に関する研究(2)東日本大震災のリアス小漁村被災地区復興におけるコミュニティ・キャピタルの発現態様——宮城県石巻市小渕浜の事例から | 専修大学 | 大矢根 | 淳 |
3 | 多様化する地域社会の存続に関する研究(3)都市における「地域の居場所」継続の取組みから考えるコミュニティ・キャピタル——東京都文京区地域の居場所Hの事例から | 跡見学園女子大学 | 土居 | 洋平 |
4 | 多様化する地域社会の存続に関する研究(4) 中山間地域の外国人技能実習生と地域住民をつなぐコミュニティ・キャピタルの効果——岡山県美作市の事例から | ノートルダム清心女子大学 | 二階堂 | 裕子 |
5 | 多様化する地域社会の存続に関する研究(5)中山間地域の棚田をめぐるコミュニティ・キャピタルの実相——静岡県浜松市A地区の事例から | 静岡文化芸術大学 | 舩戸 | 修一 |
司会者: 高木恒一(立教大学)
教室番号: サギタリウス館 S218
1 | 福岡県糸島市における観光の発展と場のイメージの変遷——旅行ガイドブックおよびSNSにおける表象の動態性 | 関西学院大学 | 長友 | 淳 |
2 | 人口減少時代における各都市圏の構造変容に関する検討 | 早稲田大学 | 平原 | 幸輝 |
3 | 学園都市の戦後史——神奈川県厚木市と東京都八王子市を事例に | 筑波大学 | 加島 | 卓 |
4 | 寺院における葬儀を介した関係構築——浄土真宗R寺に注目して | 大谷大学 | 磯部 | 美紀 |
5 | チームマネージメント分野におけるチーム基盤型学習と課題解決型学習を活用した教育の効果に関する研究 | 高知県立大学 | 秋谷 | 公博 |
6 | 新しい公共性の構築——日本人の外国人意識から私たちの多文化意識への転換 | 仙台青葉学院短期大学 | 小野寺 | 修 |
司会者: 金澤悠介(立命館大学)
教室番号: サギタリウス館 S301
1 | 多重対応分析/構造化データ解析の原理と研究者視点の介在点——「文化と不平等」調査データの分析(1) | 津田塾大学 | 藤本 | 一男 |
2 | 関東地方の社会空間の構築——「文化と不平等」調査データの分析(2) | ○大阪大学 | 知念 | 渉 |
磯 | 直樹 | |||
3 | ライフスタイルとハビトゥス——「文化と不平等」調査データの分析(3) | ○東京藝術大学 | 磯 | 直樹 |
知念 | 渉 | |||
4 | 音楽空間と社会空間はどのように関係しうるのか——「文化と不平等」調査データの分析(4) | 立命館大学 | 平石 | 貴士 |
5 | 信頼はネットワークの形成を促すか? | 成蹊大学 | 内藤 | 準 |
6 | 企業における「センス」と文化資本・ハビトゥス | 株式会社博報堂コンサルティング | 森 | 泰規 |
司会者: 土屋敦(関西大学)
教室番号: サギタリウス館 S302
1 | 精神科<造形教室>で表現すること——自己の変化と他者との相互行為を中心に | 京都芸術大学 | 藤澤 | 三佳 |
2 | ニーズを主体的に無効化する——「論争中の病」の当事者の経済状況とケアの状況の分析から | 静岡文化芸術大学 | 野島 | 那津子 |
3 | 双極症縁者の経験した困難——2名の縁者の語りから | 新潟医療福祉大学 | 松元 | 圭 |
4 | 在日外国人高齢者の介護問題について | 東京都立大学 | 包 | 暁蘭 |
5 | 単身高齢者世帯の健康状態把握に関する探索的研究——ロボットを介した会話が生活に与える影響 | ○大阪公立大学 | 野村 | 恭代 |
熊谷 | 美香 | |||
丸田 | 純平 |
司会者: 森いづみ(中央大学)
教室番号: サギタリウス館 S303
1 | 「準公式の普通教育」再考 | 富山大学 | 高山 | 龍太郎 |
2 | どのような高校生が大学院進学を考えているのか——大学院進学希望と銘柄大学進学希望に注目して | 同志社大学大学院 | 原 | 媛 |
3 | 中国内陸部都市・鎮区・農村における親の教育戦略の差異に関する研究——河南省を例に | 金沢大学 | 任 | 夢園 |
4 | Jumping into the rabbit-hole: the secret of Chinese international students completing a degree overseas and outcome stratification | 立命館大学 | JIAO | RAN |
5 | Prevalence and Association of Digital Eye Strain with Risk of Social, Emotional and Academic Behavioural issues among School-going Children in Northern India: Digital Eye Strain In Children | Mehr Chand Mahajan DAV College | RANA | MINAKSHI |
6 | 大学中退者を対象としたライフストーリー研究——当事者の意味づけから「中退」を考える | 東京大学大学院 | 近森 | 由佳 |
司会者: 金井雅之(専修大学)
教室番号: サギタリウス館 S314
1 | 日米比較意識調査の分析(1)——調査の概要と語の好ましさの比較 | 金沢大学 | 轟 | 亮 |
2 | 日米比較意識調査の分析(2)——運と努力と再分配 | 東京都立大学 | 伊藤 | 大将 |
3 | 日米比較意識調査の分析(3)——若年層の階層意識に貸与奨学金の借入残高が与える影響の日米比較 | 金沢大学 | 小林 | 大祐 |
4 | 日米比較意識調査の分析(4)——若年世代調査におけるサーヴェイ実験比較 | お茶の水女子大学 | 杉野 | 勇 |
5 | 日米比較意識調査の分析(5)——日本と米国の若年世代における異種移植にたいする意識 | ○群馬県立女子大学 | 歸山 | 亜紀 |
工藤 | 直志 |
司会者: 天田城介(中央大学)
教室番号: サギタリウス館 S315
1 | 保育の質評価とナラティブ | 明星大学 | 石田 | 健太郎 |
2 | スウェーデンの高齢者福祉の準市場形成と地方自治体 | 静岡大学 | 太田 | 美帆 |
3 | ケアマネジャーの業務縮小と負担増大のパラドクス——介護保険制度改定がもたらしたもの | 武蔵大学大学院 | 中林 | 基子 |
4 | 福祉国家と「過剰人口問題」——戦後日本における移民送出政策と家族計画運動 | 東京大学大学院 | 松井 | 拓海 |
5 | 任意後見制度を用いた居住支援に関する社会学的研究 | 東京大学大学院 | 税所 | 真也 |
6 | ポスト持ち家社会に向けた居住政策の再編成 | 東京大学 | 祐成 | 保志 |
司会者: 石井由香理(上智大学)
教室番号: サギタリウス館 S413
報告辞退 | 「かわいい」のパワー——女装実践者によるメディア・プラットフォーム上の身体・感情・イメージの創造 | 日本女子大学、国際基督教大学 | 宮崎 | あゆみ |
2 | 教育の市場化と周縁を生きる女性の子どもから大人への移行 | 京都大学大学院 | 大久保 | 遥 |
3 | 性的に惹かれることと男らしさの関係性——アセクシュアル男性の語りの分析から | 上智大学大学院 | 関口 | 麗美 |
4 | ミレニアル世代大学生における同性との性的行為の関連要因 | 早稲田大学 | 小島 | 宏 |
報告辞退 | 「男性性学」の英語圏の先行研究の翻訳の困難性について——社会的経済的地位の高い男性分析—―「パパ活現象」の事例から | 国立大学法人千葉大学大学院 | 松本 | 妃奈子 |
司会者: 根本雅也(一橋大学)
教室番号: サギタリウス館 S414
1 | 気づかなかった被差別経験に関する聞き取り調査の危険性と調査協力者との協働の可能性の模索 | 北陸先端科学技術大学院大学 | 元山 | 琴菜 |
2 | 非「日本手話」話者のアイデンティティ戦略 | 立命館大学大学院 | 種村 | 光太郎 |
3 | Navigating Stigma: Discrimination, Prejudice, and Racialization of Chinese Immigrants in Japan | ライス大学 | 張 | 篠叡 |
報告辞退 | 移民2世から多人種/多民族者へ?——文献レビューと探索的分析による混血/ハーフ/ミックス研究の回顧と展望 | ○大阪公立大学 | 有賀 | ゆうアニース |
佐藤 | 祐菜 |
司会者: 樽本英樹(早稲田大学)
教室番号: サギタリウス館 S415
1 | 越境するエスニック文化資本——正統性と架橋性の狭間で交差する南米系日系人と「母県」の人々 | 沖縄国際大学 | 崎濱 | 佳代 |
2 | エスニック・メディアの変容と連続性——デジタル時代の移動者の「リアル」はどのように「編集」され、何に接続されていくのか | 東京経済大学 | 町村 | 敬志 |
3 | 不可視的なインターマリッジ家庭における出自表象とその継承——M地区における2家庭2世代の教育実践をめぐる聞き取りから | 武蔵大学 | Lim | Youngmi |
4 | 在日ブラジル学校における教育ニーズの多様化——保護者の学校選択理由と教員の対応に着目して | ○椙山女学園大学 | 金南 | 咲季 |
芝野 | 淳一 | |||
5 | 現代リトルトーキョーの設計者——多人種コミュニティと「日本文化」 | 同志社大学 | 南川 | 文里 |
6 | 台湾エスニック・ナショナル・アイデンティティのファジィ集合分析 | ○関西学院大学 | 石田 | 淳 |
林 | 怡蓉 |
コーディネーター: 金子勇(北海道大学名誉教授)
教室番号: 真理館 SR401
1 | モビリティーズ・スタディーズ/都市社会学 | 東北大学 | 吉原 | 直樹 |
2 | 共生・協働の分析枠組みと福祉概念 | 山梨大学 | 三重野 | 卓 |
3 | 情報概念の検討から社会学のパラダイムを再考する | 早稲田大学 | 伊藤 | 守 |
4 | エイジングをめぐる課題に対する現代社会学の継承と発展 | 愛知県立大学 | 松宮 | 朝 |
5 | 環境と社会運動へのまなざしの交響 | 尚絅学院大学 | 長谷川 | 公一 |
コーディネーター: 左古輝人(東京都立大学)
教室番号: 真理館 SR402
1 | テキストマイニング/計量テキスト分析はどのようなデータを用いてきたか——生成AI以降のテキストデータの多様化のために | 大阪公立大学大学院 | 明戸 | 隆浩 |
2 | 新聞記事の内容分析をめぐる情報環境と社会学 | 東京大学 | 塩谷 | 昌之 |
3 | 新聞記事を対象とした諸外国の調査研究の現況 | 東京都立大学 | 河野 | 静香 |
4 | テキストマイニングを目的とした新聞記事データの利用について | 武蔵大学 | 曹 | 慶鎬 |
5 | 戦時期警察における警戒・取り締まり対象の時期的変遷に関するテクスト計量分析——『特高月報』「宗教運動の状況」1935-1944 | 上越教育大学 | 小島 | 伸之 |
6 | 全国紙と地方紙の新聞記事データベースの比較 | 東北学院大学 | 鈴木 | 努 |
コーディネーター: 梅村麦生(神戸大学)
教室番号: 真理館 SR406
1 | 「社会的時間」概念の生成——デュルケームとソローキン&マートンの「断絶」をめぐって | 昭和女子大学 | 鳥越 | 信吾 |
報告辞退 | 社会学的システム理論とその時間概念の形式化 | 立命館大学 | 高橋 | 顕也 |
3 | 時間をめぐるプラグマティズムの系譜2——跳躍と仮面=ネオ・ペルソナ | 慶應義塾大学メディア・コミュニケーション研究所 | 小川(西秋) | 葉子 |
4 | バーバラ・アダムの社会的時間論におけるフェミニスト的視点 | 慶應義塾大学大学院 | 末田 | 隼大 |
5 | 近代化期東アジア社会における時間感覚 | 京都大学 | 吉 | 琛佳 |
コーディネーター: 塚越健司(城西大学)
教室番号: 真理館 SR407
1 | LLMと根無し草化するシニフィアン——デジタル時代における意味することと親密性 | 東京大学大学院 | 呉 | 先珍 |
2 | アーレントの親密圏論とマッチングアプリ | 大正大学 | 河合 | 恭平 |
3 | 社会学理論をアップデートする——アルゴリズム的親密性の場合 | 東京女子大学 | 赤堀 | 三郎 |
4 | 人間とAI-ロボットの親密な関係性における対等性——社会学的観点からの考察 | 立教大学 | 堀内 | 進之介 |
コーディネーター: 樫田美雄(摂南大学)
教室番号: 真理館 SR304
1 | どんな論文が社会学雑誌に掲載されやすいのか?——方法・身分・査読ガチャ | ○京都大学 | 太郎丸 | 博 |
京都大学大学院 | 宋 | 円夢 | ||
公益社団法人国際経済労働研究所 | 山本 | 耕平 | ||
2 | 社会学中央誌・商業誌・教育誌——『新社会学研究』のエートスとその軌跡 | 甲南大学 | 栗田 | 宣義 |
3 | 「会話」としての論文査読プロセス | 日本大学 | 陳 | 怡禎 |
4 | 若手研究者にとって「投稿」とはいかなる経験か | 日本大学 | 吉村 | さやか |
5 | 多分野のチャレンジの場としての新社会学研究 | 白梅学園大学 | 山本 | 夏生 |
6 | 学会誌と同人誌のあいだ | 摂南大学現代社会学部 | 好井 | 裕明 |
コーディネーター: 竹中歩(一橋大学)
教室番号: 真理館 SR311
1 | 中国東北型移民の形成——政策、社会変動とネットワーク | Beijing University of Technology | 張 | 龍龍 |
2 | 韓国の日本就労支援政策と韓国人大卒人材の日本への移動の変化に関する考察 | 鈴鹿大学 | 松下 | 奈美子 |
3 | 欧州域外国境における域外国出身の非正規移民の増加——モロッコ・スペイン国境を事例として | アイ・シー・ネット株式会社 | 石灘 | 早紀 |
4 | 中国の「頭脳回流」における日本にある華僑華人組織の役割——日本華僑華人博士協会とその活動を例にして | 早稲田大学大学院 | 董 | 鎧源 |
教室番号: 真理館 SR312
デジタルトランスフォーメーションと社会変容
——ポスト西洋社会学のアプローチから見る中国と日本の経験――
デジタルトランスフォーメーションは、さまざまな領域において人間の社会生活のありかたを不可逆的なかたちで変容させている。たとえば言語は、人が時間をかけて習得し、他者とのつながりのなかで実践的に熟練していくものととらえられてきたが、AIによる翻訳や作文の圧倒的スピードにおいて、人びとのそのような認識は揺るがされつつある。かつてはナショナル・リージョナルな規制や地理的距離、言語の違いや身体的条件によって制約をかかえていた者同士が、いまや即時的なコミュニケーションを図るようになっている。一方で、そのような技術革新が労働や消費のありかたに多大な影響を与えるなかで、人間疎外や経済格差といった問題がこれまで以上に深刻化していることにも目を向ける必要がある。私たちは、このように多元的で複雑なモダニティの再編をどのように議論していくことができるだろうか。
中国と日本の社会学界はポスト西洋社会学の志向において、方法論的ナショナリズムを乗り越え、さまざまに異なる社会関係を生きる人びとの経験に根ざした知の体系を再構築しようとしてきた。本学術交流セッションではこのアプローチにおいて中国と日本の経験に基づく討議を行い、デジタルトランスフォーメーションの時代の社会変容についての共通知を探っていきたい。
【プログラム】
09時00分〜09時40分 基調報告(中国語)*日本語による逐次通訳あり
邴正(吉林大学)
「グローバリゼーションの文化理論探究と人類文明共同体の構築」
09時40分〜10時00分 質疑応答
(10時00分~10時10分 休憩)
10時10分〜10時30分 第一報告(日本語)
今井順(上智大学)・柴田徹平(岩手県立大学)・申在烈(広島大学)
「オンライン・労働プラットフォームは働き手に自律をもたらすのか――予備的分析の結果から――」
10時30分〜10時50分 第二報告(日本語)
廣瀬毅士(東京通信大学)
「消費意識にみる中国先進都市の〈現代〉――上海・北京の統計的調査から――」
10時50分〜11時10分 第三報告(中国語)*日本語による簡易解説あり
劉威(吉林大学)
「技術ガバナンスのデジタルトランスフォーメーション——新たな総体的統治の編成」
11時10分〜11時30分 コメント(日本語)*中国語による逐次通訳あり
西原和久(名古屋大学名誉教授)
11時30分〜12時00分 質疑応答
※ 司会: 大橋史恵(お茶の水女子大学)・浜本篤史(早稲田大学)
コーディネーター: 平井太郎(弘前大学)
教室番号: 12号館 12402
1 | アート・キュレーションと社会学を架橋する——アクション・リサーチの可能性 | 立命館大学大学院 | 有馬 | 恵子 |
2 | ルールづくりにおけるアクション・リサーチの意義——盲ろう者とのルールづくりの実践を通じて | 東京大学 | 山下 | 瞬 |
3 | 障害児者のきょうだい支援の実践・啓発に関する研究 | 北陸学院大学 | 松本 | 理沙 |
4 | シチズンサイエンスとアクションリサーチの合流——市民参加型知的生産の新たな可能性 | 福岡大学 | 森田 | 泰暢 |
司会者: 野上元(早稲田大学)
教室番号: 12号館 12403
1 | 語り継ぐ経験の行方(1)——歴史につらなるオラリティ | 立教大学 | 関 | 礼子 |
2 | 語り継ぐ経験の行方(2)——戦争と移民をめぐるファミリーヒストリーによって構築されるオラリティ | 福島大学 | 廣本 | 由香 |
3 | 語り継ぐ経験の行方(3)——公害被害者の語りを環境運動に生かすことの問題性 | 中ヶ谷戸オフィス | 松村 | 正治 |
4 | 語り継ぐ経験の行方(4)——語りが拓くレジリエンスの可能性 | 東北大学 | 青木 | 聡子 |
5 | 語り継ぐ経験の行方(5)——植民地主義的現在と痛みのオラリティ | 北海道教育大学 | 高崎 | 優子 |
司会者: 鈴木弥香子(東邦大学)
教室番号: 12号館 12303
1 | フランスのフィリピン人コミュニティの形成と展開——家事労働のニッチを中心に | 一橋大学 | 伊藤 | るり |
2 | インドネシア人家事労働者帰還民によるキャリア選択 ——バリ島への再移住者の事例から | 京都産業大学 | 澤井 | 志保 |
3 | Multi-stakeholder Partnership Models of the Climate Mitigation: The Case Studies of the United Kingdom, Australia, Japan and Germany | University of California, Berkeley | 横山 | 恵子 |
4 | The Long Shadow: Age, Period, and Cohort Effects on Japanese Perceptions Toward China and Russia (2007-2022) | ○浙江大学 | 蔡 | 曾 |
范 | 曉光 | |||
5 | トランプ期以降の米墨交渉と国境政策の「外部化」——北米における重層的境界管理と(イン)モビリティ(1) | 亜細亜大学 | 小井土 | 彰宏 |
6 | メキシコ難民庇護政策がもたらす権利の差異化と移動の管理——北米における重層的境界管理と(イン)モビリティ(2) | 一橋大学大学院 | 飯尾 | 真貴子 |
7 | Gwangju: A City of Symbolic Regime | University of Seoul | Wonho | Jang |
Seoul National University | Hyun-chin | Lim |
司会者: 濱貴子(関西大学)
教室番号: 12号館 12304
1 | 「国鉄女子労働者調査」の社会学的意義——計量歴史社会学の実践(1) | 東京大学 | 佐藤 | 香 |
2 | 戦前・戦後の国鉄女性労働の社会史研究——計量歴史社会学の実践(2) | 九州産業大学 | 菅沼 | 明正 |
3 | 戦中・戦後の国鉄女子労働者のキャリア——計量歴史社会学の実践(3) | 関西学院大学 | 渡邊 | 勉 |
4 | 国鉄女性労働者の就業継続意識——計量歴史社会学の実践(4) | 東京都立大学 | 石島 | 健太郎 |
5 | 社会調査からみる戦後期・巨大公共企業の女性労働者文化——計量歴史社会学の実践として(5) | 聖心女子大学 | 前田 | 一歩 |
6 | ソーシャル・ニーズとしての高度成長期の教育・保育の行動と意識——計量歴史社会学の実践(6) | 上智大学 | 相澤 | 真一 |
司会者: 多田治(一橋大学)
教室番号: 12号館 12201
1 | 批判的言説分析を用いたマネジメント言説批判の可能性——正当性はいかに築かれるのか | 九州工業大学 | 井口 | 尚樹 |
2 | 「産業変動」と「生産過程」の文化社会学——声優の職業経験の振り返りに着目して | 明星大学 | 永田 | 大輔 |
3 | 芸術の社会的転回とその制度化——アートプロジェクト発展過程の新制度論的社会運動分析 | 上智大学大学院 | 松山 | 雄大 |
5 | 日本語学科卒業生のナラティヴ——ネットワーク・コミュニティ | 熊本大学 | 佐川 | 祥予 |
6 | 現代中国における葬儀サービスの供給業者にある力関係と「死の扱われ方」 | 立命館大学大学院 | 岳 | 培栄 |