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機関誌

形式上の注意事項

5.1 必要ファイル

 投稿にさいしては,編集委員会事務局に審査用原稿の電子データ(MS Wordファイル)をメール添付にて送付する.メールの件名には「投稿論文」の文字を入れること.MS Wordファイルでの提出が困難な場合は,テキストファイルとPDFファイルを提出すること.すべての手続きを電子化しているため,原則として郵送では投稿を受けつけない.原稿はA4判の用紙レイアウトを使って,フッターにページを入れ,見やすい文字数・行間で設定すること.必要なファイルは,①「本文ファイル」(タイトル全文,邦文要約,邦文キーワード,欧文要約,欧文キーワード,付記,謝辞,注,文献リスト,仕上がり寸法の図表を含む),②「表題紙」ファイル(5.3を参照),③「チェック・リスト」の3種類である.図表が含まれる場合は,その作図・作表したデータファイルもつけること.①においては,氏名・所属,メールアドレス等の投稿者を特定できる情報を記載しないこと.付記や謝辞にも注意すること.③は,『社会学評論スタイルガイド 第3版』Web版より電子ファイルの「チェック・リスト」をダウンロードし,すべての項目について確認をし,必要な項目にチェックあるいは書き込みをした電子ファイルを添付すること.冊子版巻末にも「チェック・リスト」の見本がある.

 なお,ルビ,強調点,イタリック体,太字などはMS Wordの機能を使用する.本文フォントは,和文にはMS明朝,英文にはTimes New Roman,10.5ポイントで設定する.強調部分は,太字,強調点,イタリック体などを使用し,ゴシック体などへのフォント変更をしないこと.また,やむをえない必要からMS明朝とTimes New Roman以外の文字フォントを使う場合は,該当個所と該当文言,使用すべきフォントを「チェック・リスト」の備考欄で知らせること.

5.2 全角文字と半角文字

 原稿の大部分をしめる日本語の文章は,漢字,ひらがな,カタカナのみならず,句読点やカッコ記号なども,原則として全角文字を使用する.

 以下,このルールの例外をあげておけば,つぎのとおり.

 欧文文字および算用数字は半角文字(英文フォント)とする.

 文献注および文献リストにおいて,初版の出版年と手元の版の出版年を併記するさいの角カッコは半角を用いる.たとえば,[1974] 1990.

 雑誌の巻(号)を表示するときの丸カッコ,巻(号)の後のコロンに続いてページ数を記載するときのコロンは,半角を用いる.たとえば,49(2): 18-35.

 いっぽう,欧文のアブストラクトなど,欧文の文章を書くさいには,すべて半角文字(英文フォント)を使用する.

5.3 表題紙

 表題紙には,論文タイトルの全文,邦文および欧文の著者氏名,所属名(無記名も可),文字数(本文,見出し・小見出し,付記,謝辞,注,文献リストの合計文字数と各図表の換算文字数,および両者を合わせた総文字数)を記す.(印刷時には,所属名とメールアドレスは,1ページ目の脚注位置に和文で,文献リストの後の欧文要約中に欧文で印刷される).

 なお,論文のタイトルは,できるだけ簡潔につけることが望ましい.抽象的もしくは象徴的なタイトルをつけた場合は,論文の内容を具体的にあらわすサブタイトルをつけるとよい.

 また,『社会学評論』は,論文タイトルの欧文訳を求めているので,タイトルを考えるときには,あらかじめ欧文タイトルと一緒に考えたほうがよい.後から日本語のタイトルをむりやり翻訳すると,不自然な欧文タイトルになるおそれがある.

5.4 邦文要約

 邦文要約は,600字以内のものを本文の前に添付する.

 邦文要約の末尾に,邦語のキーワードを3つ記載する.キーワードは,検索が可能となるように,簡潔なものであること.たとえば,つぎのとおり.

キーワード:モダニティ,福祉国家,近代医療

 なお,キーワードの文字の後のコロンは全角のコロンを用い,キーワードのあいだは全角のカンマでつなぐ.末尾にピリオドはつけない.

5.5 見出しと小見出し

 本文には,適宜,見出しおよび小見出しをつける.見出しの代わりに,たんに,1,2などと番号のみを記載することは望ましくない.

 見出しは,つぎのように記載する.

1 ポスト物質社会の階層問題

 見出しは,前後1行あけて,中央寄せで記載する.半角の数字で順に番号をつける.数字の後にピリオドは不要.数字と見出しの語句とのあいだには,全角1字分のスペースを入れる.

 小見出しは,つぎのように記載する.

 1.1 価値志向としての生活様式

 小見出しは,前1行あけて,行頭に全角1字分のスペースをとったうえで記載する.小見出しにも,半角の数字で順に番号をつける.数字と数字のあいだは半角のピリオドでつなぐ(ピリオドの後のスペースは不要).数字と小見出しの語句とのあいだには,全角1字分のスペースを入れる.

 項のレベル以下では,前後とも1行あけないこと.

 なお、見出しのサブタイトルは2倍ダッシュでつなぎ,後方にはダッシュを入れない.

5.6 図表

 表には,表1,表2などと順に番号をふり,表頭中央に以下のように題名をつける.表の題名はゴシック体とする.図表タイトルは文字数換算外だが,図表内に埋め込まないこと.

 図には,図1,図2などと順に番号をふり,全角スペースを空け,図下中央に以下のように題名をつける.図の題名はゴシック体とする.

 なお,データ類を他の文献からそのまま引用する場合には,図表の下部に「出典:国立社会保障人口問題研究所(2009)」のように,引用した文献を典拠として示し,その文献を文献リストに記載すること.他の文献のデータ類をもとに執筆者が集計・加工した場合には,「国立社会保障人口問題研究所(2009)をもとに作成」などと記載する.出典を明示しなくてよいのは,独自に収集したファーストハンドのデータをもとに作成した表や独自のアイデアによって作成した図の場合などにかぎられる.また,図表の読み方などについて必要な注をつける.

 図表はそれぞれ1点ごとに別紙にMS Wordファイルで作成し,図表の挿入位置を【表1挿入】などと原稿中に明記する.ただし,別ファイルにする必要はなく,「本文」ファイルの末尾に1点ごとにページをかえて貼りつければよい.文字数換算のため,仕上がり寸法を必ず確認すること.あわせてPDF形式の図表ファイルを提出してもかまわない.

 図表はそのまま版下として使えるように作成したファイルを添付する(ただし,文字などが読みづらくなるような縮小をしてはならない).また,著作権者の了解を得ることなく,他者の図版を転用してはならない.

 なお,地図や写真を使用する場合も,図表の記載法に準ずる.

5.7 数式

 数式における変数やパラメータなどはイタリック体とする.また,乗除は*や/による表記をなるべく避ける.長い数式は,つぎの例のように,行頭に全角2字分のスペースをいれ,前後をそれぞれ1行あける.数式が多くなる場合は,番号をつけて区別する.なお、MS Wordの数式挿入機能を使ってもよい.

5.8 注と文献

 注は,本文の末尾に,1行あけて,[注]の見出しの下にまとめて記載する.MS wordの脚注機能を使わないこと.

 文献は,注の記載が終わった後に,1行あけて,[文献]の見出しの下に著者のアルファベット順に記載する.

 なお,注,文献の文字をかこむカッコは,全角の角カッコを用い,カッコ部分を含む[注][文献]をゴシック体とする.

5.9 欧文要約

 欧文のアブストラクトは,論文の場合は300語以内,研究ノートの場合は200語以内とし,文献の後に添付する.

 欧文のアブストラクトは,英文でSociological Abstracts等にも収録される.したがって,広く海外の研究者にも論文の意義や内容がよくわかるようなものであることが望ましい.

 欧文のアブストラクトのなかに別の言語を記述する場合には,その文字はイタリック体とすることに注意.たとえば英文で書く場合には,日本語のローマ字表現やラテン語,フランス語,ドイツ語などの単語は,イタリック体とする.

 欧文のアブストラクトの冒頭には,欧文のタイトルをゴシック体で記載する.サブタイトルがある場合は,タイトルとサブタイトルのあいだは半角コロンと半角スペースでつなぐ.

 続いて,ローマ字表記の氏名と所属機関の欧文名をイタリック体で記載する.なお,氏名の姓の部分はすべて大文字とする.所属機関の欧文名は,公式名称を用いること.また,表題紙にメールアドレスを記載した場合には,所属機関の欧文名のつぎにもe-mail addressを書き添えること.

 欧文のアブストラクトの後に,key words 3つを記載する.key wordsは,検索が可能となるように,簡潔なものであること.たとえば,つぎのとおり.

Key words: modernity, welfare state, modern medicine

 Key wordsという文字の後には,半角コロンと半角スペースを入れる.3つのkey wordsのあいだは半角カンマと半角スペースでつなぐ.末尾にピリオドはつけない.

 また,key wordsは,固有名詞の最初の文字など,大文字にしなければならない場合を除いて,すべて小文字とする.

 なお,英文のアブストラクト(タイトル,key wordsを含む)については,最終段階で編集委員会がネイティヴ・チェックを依頼することにしているが,事前に,投稿者自身が日本語ならびに社会学に理解のあるネイティヴ・スピーカーまたはこれに準ずる人(たとえば,アメリカの大学などへの長期留学の経験をもつ人)にチェックしてもらうことをぜひ勧めたい.投稿者自身が言いたいことが適切に欧文で表現されているかどうかを確認するためには,そのような人が日本文と対応させながらチェックしてくれることが不可欠と考えられるからである.編集委員会が依頼するネイティヴ・チェックは,英語表現としてのテクニカルな間違いのチェックをしてもらうにすぎない.

5.10 読みなおし

 投稿原稿を審査していて,原稿に明らかな誤字・当て字・脱字などが見られることがある.善意に解釈すればワープロの入力ミスにすぎないかもしれないが,杜撰な仕上がりのまま投稿するのは作法にもとると言わざるをえない.投稿する前にはかならず原稿を丁寧に読みなおし,ケアレスミスのない状態にして投稿しなければならない.

 読みなおしのさいには,とくに以下の点に注意すること.(1)一貫性のあるかなづかいをしているか,(2)さまざまな記号を正しく用いているか,(3)注番号と文末の注の記載とが符合しているか,(4)引用文に間違いがないか,(5)文献注と文末の文献リストに間違いがないか.

 また,投稿前に周囲の人に草稿を読んでもらいコメントをもらうのもひじょうに有用である.そのような習慣をぜひ身につけてほしい.

5.11 文字数制限

 論文は,12,000字以上20,000字以内の分量とする.

 研究ノートは,12,000字以内の分量とする.

 なお,具体的な文字数のカウントは,以下のとおりとする.

 表題紙については,カウントしない.

 邦文要約は,600字以内でなければならない(スペースは含めない.また,キーワードはカウント外.文字数は,MS Wordの「校閲」メニュー内の「文字カウント」機能を使用し,その「文字数(スペースを含めない)」を記すこと).

 欧文要約は,「論文」の場合は300語以内,「研究ノート」の場合は200語以内でなければならない(タイトル,氏名,所属名,メールアドレス,key wordsはカウント外.文字数は,MS Wordの「校閲」メニュー内の「文字カウント」機能を使用し,その「単語数」を記すこと).

 本文,見出し,小見出し,注,文献リスト,図表を合計した文字数が,「論文」の場合は12,000字以上20,000字以内,「研究ノート」の場合は12,000字以内でなければならない(スペースは含めない).本文,見出し,小見出し,注,文献リストについては,それらの総文字数を邦文要約と同様にMS Wordよる文字カウントによって算出すること.図表については,図表の周囲の余白部分も含め,大きさに応じて,A5判1頁大=1,600字相当,A5判1/2頁大=800字相当,A5判1/4頁大=400字相当と字数換算する.

 文字数制限は,最初からの約束事であるので,かならず守らなければならない.とくに,投稿後に,投稿原稿を査読した審査委員からのコメントに応えるために大幅な加筆をするケースがみられるが,文字数制限を越えて加筆することは認められない.加筆する場合は,文字数制限内におさまるように,他の部分の記述を削減しなければならない.また,図表の文字数を少なめにカウントするケースがみられるが,正確に換算すること.図表は最終的にはA5判サイズの『社会学評論』に掲載されることを考慮に入れて大きさを考えなければならない.

5.12 最終原稿の提出

 投稿原稿の審査が最終的に通った段階で,完成原稿のMS Wordファイルを提出する.また, 図表を使用している場合には,その作図・作表したオリジナル・データファイルも,合わせて提出すること.また最終原稿とともに提出する表題紙には図表作成に使用したOS(windowsやmacなど)を記載する.最後に,このスタイルガイドの要求に応えるものとなっているかを投稿者自身でもう一度確認していただきたい.

5.13 校正

 著者校正は,1回のみとする.校正段階での実質的な加筆修正は認められない.加筆修正はやむをえない場合のみにかぎる.

 校正にさいしては,一般に認められている校正記号をできるだけ使っていただきたい.

 ファイルをコンバートするときや印刷の段階で,文字化けや脱落などが生じていないかに注意して校正をしてほしい.

 印刷段階では,欧文の単語が2行にまたがるときは,ハイフネーションによって印字される.ただし,ハイフネーション(分綴法)には規則があるので,執筆者自身が規則にかなったハイフンの使用がなされているか,注意して校正をしていただきたい.

 分綴法の規則の概略は,つぎのとおりである.

 たとえば,英語のso・ci・ol・o・gyは,・のところでは切れるが,それ以外のところでは切ってはならない.辞書を引くと,巻頭の凡例に分綴法の規則が提示され,そのうえで,各見出し語に,上記の・(ナカグロ)または -(ハイフン)の記号が挿入されていて,分綴可能な箇所が明示されている.そこで切って,行端末尾に-(ハイフン)を付し,後の綴り字は次行に送るようにする.ただし,行頭または行末が1文字のみとなるのは不可,2文字だけ残るのも好ましくない.

 なお,同じく欧米語でも,分綴可能な箇所は,言語ごとに異なるので注意を要する.たとえば,ドイツ語のSozio・lo’gieは,・または ‘のところで切る.

 また,Lac’kie・rerのように,分綴の位置によっては,Lak-(以下次行送り)kiererとスペルを変更しなければならない場合もある.

 フランス語の辞書では,見出し語ごとには分綴可能な箇所が示されていないので,各自でまず巻頭の分綴法規則を理解したうえで,各引用語に適用しなければならない.